【インターネット投票】まだできないの?ザックリ解説

社会のデジタル化が急速に進んでいます。しかし、スマホやパソコンから投票できるインターネット投票はまだ実現していません。

さっく

投票率が良くならないね

たっく

政治に関心がない人が増えとるんかな

出典 総務省ホームページ
さっく

インターネットで手軽に投票できればなぁ~

たっく

そやね、早く実現してほしいな

そういう訳で、現状はどうなっているかザックリお話しします。

目次

外国に住んでいる方の『在外投票』をどうするか

在外投票の現状

在外投票の現状をみると、2022年7月10日の参議院選挙の投票者数は、全体のわずか2%です。

これだけ少ない理由には、問題点が2つあるとされています。

問題点① 『在外選挙人名簿』への登録

在外投票をするには『在外選挙人名簿』に登録されることが必要です。

  • 日本を出国する際に自治体の窓口で申請
  • 海外の在外公館で申請

一部オンラインで出来るようになりましたが、2022年の参院選で登録された有権者は全体の10分の1ほどにとどまるそうです。

問題点② 海外の投票しにくい環境

  • 現地の在外公館で投票
  • 郵便での投票
  • 日本に帰国して投票

在外公館での投票は、期間が短く、治安の悪化や遠方に住んでいるため、投票に行けなかったり、行きづらかったりする。

郵便投票の方は、日本の自治体に国際郵便で投票用紙を請求するという手間がかかるうえ、郵便事情などで投票日に間に合わなかったケースもある。

この2つの問題点を解決できるのがネット投票だとして、海外に暮らす日本人らが2022年1月、導入を求める署名を外務大臣に提出しました。

さっく

外国に住んでいる方の投票は大変だったんだね

たっく

すんません、知りませんでした……

インターネット投票の検討状況

総務省の有識者研究会は2018年、在外投票に限りインターネット投票を導入できるという報告書をまとめました。

海外の投票環境の向上を図るとともに在外投票であれば、インターネット投票の課題もクリアできると判断したのです。

総務省は、2020年、2021年ネット投票の実証実験を行い、今も調査・研究を続けています。

さっく

これまでの実験で大きな問題はみられないとの事です

国民審査の違憲判決

2022年5月、海外に住む日本人が最高裁判所の裁判官にふさわしい人か審査する国民審査に投票できないことは憲法違反だと、最高裁が判断しました。

これを受けて、総務省は国民審査の在外投票を可能にするため、法整備の検討を進めているそうです。

たっく

在外投票にネット投票を導入するチャンスですな

インターネット投票のメリット・デメリット

インターネット投票のメリット

  • 投票所や開票所の設営が不要。
  • 選挙費用が低く抑えらる。
  • 結果がすぐに正確に判明する。
  • 若者や高齢者の投票率向上が期待できる。
さっく

面倒な開票作業をしなくていい!

たっく

出口調査も必要なくなるな~

インターネット投票のデメリット(課題)

  • 本人確認ができるか。
  • 投票の秘密を守れるか。
  • システムを安定的に稼働できるか。(大規模な通信障害など)
  • 公平・公正な選挙を守れるか。(強要や買収の可能性)
  • サイバー攻撃の不安。(データ改ざんなどの可能性)
さっく

政府はネット投票の導入には消極的みたい

たっく

選挙の信頼性を落とす訳にはいかんからな

さっく

1億人を超える有権者のデータを扱うから大変です

つくば市で2024年10月に実現

国家戦略特区『スーパーシティ』としてさまざまな実証実験が国から許可された、いわば実験都市でもある茨城県つくば市では、2024年10月、市長選でのネット投票の実現を目指しています。

さっく

2021年には、市内の学校の生徒会選挙でネット投票の実験をしたよ

たっく

問題はありませんでした!

その後も市民が参加した実証実験が行われていて、課題はあるものの、大きな問題はないようです。

さっく

人手不足で投票所が減り続けています

たっく

ネット投票を実現して投票環境を維持したいな

※今回参考にさせて頂いた主なサイト

つくば市ホームページ▶https://www.city.tsukuba.lg.jp/index.html

NHK時論公論ホームページ▶https://www.nhk.jp/p/ts/4V23PRP3YR/

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