日経平均株価 絶好調! なぜ?

日本の株式市場が好調です。今年に入ってどんどん値上がりして、ついに1989年12月に付けた日経平均株価の史上最高値を34年ぶりに更新しました。

さっく

なんか実感わかないって人が多いよね

たっく

昔の映像のような熱気はないなぁ~

ただ、バブルピーク時のように世界企業の時価総額で、日本企業が上位を占めるような存在感はありません。

今回の株高には、どんな背景があるのでしょうかザックリお話しします。

目次

株高の要因は?

アメリカの景気が良好

  • アメリカ株式市場の値上がりよって、アメリカ経済が好調。                

半導体の需要拡大への期待

  • アメリカ半導体大手、エヌビディアの大幅な増収増益の影響をうけ、日本の半導体関連企業も株価が上昇した。
  • 生成AIに使われる高性能半導体の需要拡大に期待が高まる。
さっく

エヌビディアの株価、爆上げすごかった~

たっく

生成AIバブルか!と思わせるね

円安と好調な企業業績

  • FRB(連邦準備制度理事会)の度重なる利上げも、インフレが収まらず利下げは先延ばしに?
  • 日銀のマイナス金利解除も『緩和的環境』が続き、日米の金利差は縮まらず。
  • 円安・ドル高の構図は当面、続くという予測。
  • 上場企業は今年度(2023年)の最終利益過去最高の見通しで、さらなる業績拡大に期待。

日本株を買っているのは誰?

海外投資家

  • 日本がデフレから脱却するとみて、日本株を積極的に買っている。
  • 景気後退が懸念される中国から日本に資金を移す動きが株高の一因に。

日本の個人投資家

  • 2024年から始まった『新NISA』の影響がある。
  • 特にアメリカの株式を組み込んだ投資信託が人気で、その資金がアメリカ株式市場に流入し、アメリカの株高の一因になっているとみられる。
さっく

あと日米の株式市場は『ミラー相場』と言われるんだよね

たっく

アメリカ株が上がれば日本株も上がる事が多いんや

新NISAの影響は他にもあって、日本の個別株も積極的に購入しているようです。市場では『買いが買いを呼ぶ』つまり買いたい人ばかりになっている。

市場関係者からは『投資』というより『投機』になっているという指摘も。

さっく

スマホで簡単に投資できるようになったけど、リスクの事も考えないとね

たっく

初心者は、正しい知識を身につけなあかんで!

株高の『潜在的要因』は?

今回の株高の潜在的な要因となっているのが、PBRという指標です。

PBRとは

株価が割安か割高かを判断するための指標です。株価純資産倍率(Price Book-value Ratio)。

純資産から見た『株価の割安性』、株価が『1株当たり純資産』の何倍になっているかを示し、会社の資産と現在の株価を比較したもの。

さっく

PBRが小さいほど株価が割安であると言えます

たっく

経営状況に特に問題がなければですが

東京証券取引所がPBR改善を要請

東証は去年(2023年)、PBRの改善を企業側に求めました。なぜなのか?

  • PBRが2023年3月時点で上場する3300社のうち1倍を下回る企業が半数以上を占めていた。
  • 欧米に比べて日本は『低PBR』の企業が突出して多い市場になっている。
  • 日本企業がバブル崩壊などの経験から、リスクを極端に恐れて現金などの資産をため込んでいる。
  • 資産を賃上げや成長分野への投資に積極的に使ってこなかったため長期間、株価の低迷につながった。

要請の結果、1倍を超える企業の割合が増え、それに伴って株価も上昇しました。

PBR改善 課題は?

一方でPBRの改善では課題もあります。 株価を短期的に上げた企業の中には、『自社株買い』をした企業もあります。

自社株買いをすると発行済み株式総数が減り、1株当たりの価値が上がります。その金額は、この10年でもっとも多かった2022年度をすでに上回っています。

しかし、自社株買いによって株価を上げ、株主に応えることは悪いことではありません。

さっく

でも、自社株買いだけに頼るのもな~

たっく

企業も成長力や稼ぐ力で株価を上げんとな

株高をどう生かすのか?

去年1年間(2023年)の日本の名目GDP・国内総生産がドイツに抜かれ4位となりました。

さらに実質のGDPが2期連続(2023年10~12月)でマイナス。個人消費、設備投資ともにマイナスとなりました。

設備投資の落ち込みの一因として人手不足のためできない企業もあるようです。

さっく

物価高で個人消費が低迷!

たっく

急なインフレに賃金が追い付かない!

企業がため込んだ資産(現金など)をどう使うか

  • 中小企業を含めた賃上げ。
  • 最新テクノロジーに精通し、革新的なアイデアを生み出せるような人材育成。
  • 人手不足が課題となる中で、ITやロボットなどへの投資。
さっく

30年でアメリカの株価は10倍以上になったね

たっく

日本も負けていられん、イノベーションへの挑戦や!

※今回参考にさせていただいた主なサイト

NHK 時論公論 該当ページ▶https://www.nhk.jp/p/ts/4V23PRP3YR/episode/te/Q3V24NJW69/#article

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