2025年卒業の高校生の採用活動が、7月1日に解禁になりました。
高卒採用する企業が求人を学校に申し込んだり、訪問することが可能になります。
急速に進む人手不足を背景に、高卒採用が変化しています!
その事についてザックリお話しします。
求人倍率が過去最高に
人手不足が深刻になっている中で、2024年3月の高卒の求人倍率は、全国平均で3.98倍と過去最高を記録しました。
2025年の有効求人倍率は4倍を超えるとみられています
それを受けて企業側は、会社見学の内容や入社後の教育体制の充実、賃金アップなどを競い合っています。
日経新聞採用計画調査によると、2025年度の採用計画数は2024年に比べると高卒が19.9%増、大卒は15.6%増となりました。
伸び率が27年ぶりに大卒を上回ったで
どんな業界が採用を増やしているのか
AIによる自動化が難しい業界が採用を増やしています
身体を使う業界やな
物流
ヤマト運輸は2025年度、高卒採用を前年比50%増の270人を採用予定。
佐川急便も今年度、高校生向けの職場見学会を初めて実施予定。
飲食
ロイヤルホテルでは、調理スタッフの募集対象を調理系の学校・学科から普通科の高校にも拡大しました。
建設
積水ハウス建設では高卒の新入社員を技能工として育成するため、技能研修の種類を2倍にするなど教育体制の充実を図っています。
保安・警備
セコムグループは高卒採用を前年比30%増にすると発表。
高専が人気
特に人気が高いのは、工業高等専門学校(高専)で、全国工業高等学校長協会によると2022年度の求人倍率は、20.6倍で過去最高。
中には30倍以上の高専もあるとか
選びたい放題やな~
賃金
賃金構造基本統計調査によると2023年度の賃金平均、大卒が月24万円。高卒が19万円。
2021年からの伸び率は高卒4.9%で、大卒4.5%を上回っています。
小売り・卸売業では11.8%、運輸・郵便では8.6%の伸び率。
初任給を引き上げたり、賃金20%アップを2025年度に予定している企業もあります。
大卒と同じ水準にする企業もあるとか
大卒との賃金格差が急速に縮まっとるな!
高校生の就職希望者が減っている
文科省のよると2024年3月度の高卒就職希望者は約13万人で、直近5年で約6万人減少しているそうです。
ムムッ、これは何かありそう……問題点は?
採用までのスケジュールに余裕がない
まず7月1日に企業が学校に求人を申し込みます。
学校から企業に応募書類を提出するのは9月なので、検討する期間が2か月しかない。
短ッ!
1人1社づつしか面接を受ける事ができない
さらに、企業と高校生が直接接点を持つことができず、学校を介さないとダメなんだそう。
なんでこんなルールがあるのか……
学業の妨げになるからだそうです
そうなんや……
これには緩和する自治体も出てきていて、茨城県では1人2社までOKとなっています。
定着率にも影響している?
高校生の選択肢が広がっているのに、なかなか余裕をもって選べない状況になっている。
こうした中で、自分に合ってない企業に入社してしまい、離職してしまう一因になっているとも。
厚労省によると2020年に就職した高卒者15%が1年以内に、37%が3年以内に離職しています。
早急に対策をして頂きたいですね
大学進学は必要なのか?
さっくは今後も高卒採用が活発になると思います。
今まで以上に企業同士の採用競争は厳しさを増し、高卒は待遇のいい仕事につきやすくなる。
さらに、働くことで投資も早く始められます。
投資(長期)において時間は最大の味方です。
資産形成で有利な部分もあり、大卒との将来の資産差が無くなるかもしれません。
そうなると大学進学が、必要じゃなくなる人がいるかも
今の時代は昔と違って、選択肢が多いからな!
これについては、賛否、様々な意見があると思います
大学に行かないとなれない職業もあるしな~
今回の話は、リベ大の両学長もライブで取り上げてました!
その後、リベ大の公式切り抜き動画で詳しく解説されていたので、ぜひ視聴して参考にしてください。
リベ大【お金のニュース】▶https://www.youtube.com/watch?v=b76xfzCod6g
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